Rのポイントタイプ
r
Rのpchパラメータについてまとめます。
Rのグラフで使うポイントタイプ(pch パラメータ)についてまとめます。 pch は plotting character の略で、散布図などで使う点の形状を指定します。 数字でもともと用意されているシンボル、または一文字の文字列で指定できます。
数字で指定する
0から25までの数字で指定できます。 0 - 18 までは S 言語というRの前身の言語で定義されたシンボルです。 19 - 25 は R で追加されたシンボルです。
似ているのがいくつかあるので、以下に違いをまとめます。
pch = 1, 21
-
pch = 1: 円(枠線のみ) -
pch = 21: 円(colで塗りつぶし可能)。bgパラメータで塗りつぶしの色を指定できる。
pch = 16, 19, 20
-
pch = 16: 塗りつぶされた円 -
pch = 19:pch = 16と同じく塗りつぶされた円だが、枠線が設定されているため、lwdで線の太さを変化させると、見た目が変わる。 -
pch = 20: 塗りつぶされた小さな円。pch = 16の2/3の大きさ。
個人的なおすすめ
個人的には pch = 21 をよく使います。 理由は、bg で塗りつぶしの色を、col で枠線の色を指定できるため、色の組み合わせが豊富かつ、見やすくできるからです。
そのほかのシンボル
0 - 25 までは標準シンボルでしたが、それ以外の数字も指定できます。
- 26:31: 未使用(指定したら無視される。)
- 32 - 127: ASCIIコードに対応した文字が表示される。
- 128 - 255: 文字コードに対応した文字が表示される(環境依存で、128:159はWindowsのみ)。
- 負の整数: Unicode コードポイントを指定(例:pch = -0x2642L → ♂, pch = -0x20ACL → €)(ただし未対応フォントや不正なコードポイントの場合は四角や空白になる)
- 1文字の文字列を与えると
pchに変換される。 -
pch = ".": 特別に極小の四角点として扱われる。 -
NAと"": 点が表示されない。
以下ににASCIIコードの例を表示します。

