par(mfrow = c(2, 2), cex.axis = 1.5, col.axis = 2)
plot(1:10, rnorm(10), main = "Default las (0)", cex.axis = 1.5, col.axis = 2)
plot(1:10, rnorm(10), main = "las = 1 (horizontal)", las = 1)
plot(1:10, rnorm(10), main = "las = 2 (perpendicular)", las = 2)
plot(1:10, rnorm(10), main = "las = 3 (vertical)", las = 3)Rで軸目盛のラベルの向きを変える
Rでは、軸目盛のラベルはデフォルトで水平に表示されます。 しかし、ラベルが長い場合や、視覚的な理由から、ラベルの向きを変更したいことがあります。 この記事では、base Rで軸目盛のラベルの向きを変える方法についてまとめます。
las パラメータ
las パラメータを使用すると、軸目盛のラベルの向きを変更できます。 このパラメータは、par() 関数で設定でき、plot() 関数や axis() 関数など、 で las は 0 から 3 までの整数値をとり、それぞれ以下のように対応しています。
las の値 |
ラベルの向き |
|---|---|
| 0 | 軸に対して常に 平行 (parallel) |
| 1 | 水平方向 (horizontal) |
| 2 | 軸に対して垂直 (perpendicular) |
| 3 | 垂直方向 (vertical) |
可視化してみます。
一番多く使うのは、x軸とy軸のラベルがどちらも水平になる las = 1 でしょうか。 Excel のグラフや Python の maptlotlib でのグラフなどは、どちらの軸目盛ラベルも水平表示がデフォルトなので、馴染みやすいかもしれません。
個別に軸目盛ラベルの向きを変える
par() 関数や、plot() 関数で las パラメータを設定すると、すべての軸目盛ラベルの向きが一括で変わります。 x軸やy軸のどちらかだけ、あるいは特定の軸目盛ラベルだけ向きを変えたい場合は、axis() 関数を使います。 その名の通り、軸を描画する関数で、plot() 関数で描画した後に追加で呼び出します。
そのため、plot() 関数で描画するときは軸を非表示にする必要があります。 xaxt = "n" で x軸を非表示にし、yaxt = "n" で y軸を非表示にできます。
非表示にした軸を axis() 関数で追加します。 例えば、y軸のラベルを水平にしたい場合は、以下のようにします。
一番多いのがこの使い方だと思います。
lasはなんの略?
las がなんの略語なのか、ずっと気になっているのですが、ドキュメントを見ても正式には書いていません。 おそらく “label axis style” の略ではないかと言われています(参考: Jeromy Anglim’s Blog: Psychology and Statistics)。


